地下鉄の中で大きく足を広げ隣の座席まで占領して座る男性をしばしば見かけるが、この座り方は“マンスプレディング(Manspreading)”と呼ばれているのを知っているだろうか。フェミニストの人々がこの座り方に対し、自分のブログなどで“男らしさの誇示”や“男性上位”の表れだと指摘し糾弾してきたが、ニューヨーク州都市交通局(MTA)が昨年末に、足を広げて座ることはやめようというキャンペーンを開始すると発表したことを受け、各米メディアでも論争となっている。
その一つとして5日、フェミニストの攻撃に反論する意見記事が地元紙エー・エム・ニューヨークに掲載された。コラムの筆者(女性)は、隣の席も占領し迷惑行為を行うのは男性だけではないと主張し、本人もその知人らも「バッグや買い物袋を隣の席に置き迷惑行為を行う女性」をしばしば見かけるからだと述べている。また2010年に行われた調査では、地下鉄内の迷惑行為として、爪を切る、騒音をたてる、宗教行為を行うなどが上位に挙がったが、ジェンダーに関する項目は一切なかったという。そして「男性が足を広げて座る行為」を攻撃するキャンペーンは、偏執的なフェミニズムであると指摘している。
さらに”マンスプレディング“という言葉自体が「性別に基づく中傷」だとし、公共交通機関での迷惑行為撲滅キャンペーンは歓迎するが、男性を侮辱する行為はやめるよう呼びかけている。