ニューヨーク市小企業サービス局のモニーク・ヘクター氏によると、今や米国人の4人に3人が何らかのソーシャルメディアを使っており、小企業にとっては、より多くの人々に存在を知らせるためにSNSは欠かせないツールとなっているという。そこで、ニュースサイトのディーエヌエー・インフォでは、SNSを活用する地元小企業を紹介している。いずれもインスタグラム、フェイスブック、ツイッターの3つを採用している。
<クローク・アンド・ダガー(イーストビレッジ、衣料品店)>
経営者のブルックリン・スターンズさんはSNSの中でもインスタグラムをよく活用しており、「写真をポストすると、その商品はすぐ売れる」と直接的な効果を指摘する。顧客にアピールする映像を載せるため、スターンズさんは商品を自分で着たり、他のアクセサリーと合わせたりといろいろ工夫しているという。
<フェロー・バーバー(ウイリアムズバーグ他、理髪店)>
経営者のロバート・ペターセンさんは店のブランドイメージを伝えるために3つのSNSを目的別に使い分けている。フェイスブックは顧客とのコミュニケーションとプロモーションを広め、ツイッターでは男性の身だしなみの流行をつぶやき、インスタグラムにスタッフや顧客のヘアカット写真を掲載している。また、各理髪師には個人でSNSを採用することを許可しており、5000人のフォロワーを持つJ・クラーク・ウオーカーさんは「ディテイル・マガジン」が選ぶ“インスタグラム上のクールな理髪師5人”の1人に選ばれた。
<ボゴタ・ビストロ(ブルックリン、レストラン)>
同店のファリド・アリ・ランチェロスさんは、ツイッターで政治家や地元の人々のコメントをリツイートするなどして交流関係を広め、テレビ番組の出演やオバマ大統領に会う機会などに恵まれた。ランチェロスさんは特に地元に関するトピックに焦点を当てることで人々の関心が集まり、それがもとで客が来店し、結果的に商売繁盛にもつながると話している。
<ドウ(ベッドフォード他、ドーナツ店)>
経営者スティーブ・クラインさんは、試行錯誤の末「インスタグラムのフォロワーが見たいのはドーナツだけ」であると確信し、以来カラフルで美味しそうなドーナツの画像を頻繁にアップするようにしている。また顧客がインスタグラムに自社のドーナツを載せると、必ずクレジットを送るようにしているという。その結果現在客の60%は、インスタグラムか他のSNSが来店のきっかけであろうとクラインさんは推測している。