Learn From3.11は12日、ミッドタウンのスカンジナビア・ハウスにて「2015年 語らいの集い in New York(Vol.11)」を行った。
11回目となった今回は、歌手生活50年のキャリアを持つシンガーソングライターの加藤登紀子さんを迎え、東日本大震災の被災地を訪問した際の話や現在の状況について語り、歌の披露もあった。
その後、加藤さんを囲み、同団体の発起人キヨコ・ホルバートさんや被災地で心理カウンセラーを行っている医師によるパネルディスカッションが行われた。現在も仮設住宅に住み続け震災前の生活を取り戻せない多くの人たちの状況、他の土地で新たな生活を始めている家族の話など、さまざまな意見交換が行われた。そして最後に、加藤さんが自身のヒット曲「100万本のバラ」を歌い、観客からはあたたかい拍手が沸き起こった。
ホルバートさんは、「2015年の年頭にあたるこの日を通して、故郷を離れニューヨークに在住する皆さんと共に集い、今一度被災者の方々に思いを巡らし、今まで以上に地球を大切に思う気持ちを深め、未来について語りあう良い機会となれば」と思いを語った。
イベント終了後には、酒造会社の喜多屋が地酒を振る舞った。また、宮城県気仙沼のNPO団体「底上げ」への寄付と寄せ書きも行われた。