イスラム過激派によって襲撃されたフランスの風刺週刊誌「シャルリ・エブド」の最新号100部が19日、ニューヨークでも発売されたが、わずか2時間半で完売し、その注目度の高さをうかがわせた。
犠牲者11人を出したテロ事件後初の発行となる新号を発売したのはユニオンスクエアにあるブック・カルチャー書店。かねてより注文が殺到していた最新号100部を入手したと午後4時52分に同店のツイッターにて発表した。客一人につき一部限定で発売したものの、午後6時47分にはツイッターを通して「残り40部! 傘を準備し来店を!」と発表した。外は雨模様であったにも関わらずシャルリ・エブドを手に入れるべく客が絶え間なく訪れ、発売開始2時間後の午後7時29分には「販売終了。完売!」とツイートが投稿された。
店主のクリス・ドブリン氏は「利益も上がったが、それ以上に言論の自由を守る運動に貢献できたことが重要だ」と話した。客宛てに送られたメールには「最新号を購入した人は周りの家族や友人とも共有して欲しい」と書かれており、テロには屈しない態度を広げるよう呼びかけている。
最新号を購入したいという声は増え続けており、ブック・カルチャーは追加注文を入れたと発表したが世界中で注文が殺到している今、ニューヨーカーの手元に届くのがいつになるかは不明だ。