第2の人生は海で 引退した地下鉄車両の行方が話題に
長年にわたりたくさんの乗客を乗せてニューヨークなどの各都市を走ってきた地下鉄の車両が、その役割を終えて大西洋の海中に沈められるようすが、米各メディアで報じられ話題となっている。
この写真を撮影したのはブルックリンを拠点に活動する写真家、ステファン・マロンさん。いくつもの古い車両が荷船から海に落とされてリサイクルされる姿を3年間追い続け、写真に収めてきた。
人工の岩礁ともいえる車両はウミガメやムール貝など、海の生物のすみかとなり、スキューバダイビングのスポットとして観光客の誘致も期待されている。数年にわたりリサイクル業界を取材してきたマロンさんは「この機械が車両を持ち上げて海に落とす」と写真の説明をし、「リサイクル業界では、時に大胆で想像もつかないことをする」と語る。
「Next Stop, Atlantic」と名付けられたこの作品群は、2008年〜10年にかけてバージニア、メリーランド、デラウェア、南カリフォルニア州で撮影された。そのうちの一枚は、2月6日〜3月15日にNYUのキメル・ギャラリーにて展示される個展「Patterns of Interest」で、地下鉄車両を写した作品の一つとして公開される。