ニューヨーク市のグルメシーンで、ウニの人気が高まっていると、デイリーニュースが伝えている。マンハッタン区チェルシーのレストラン「トロ」を経営するケン・オリンガー氏によると、同氏が5年前、ボストンにレストラン「コパ」を開店した当初、ウニ入りカルボナーラはなかなか受け入れられなかったというが、今では同店でもっとも人気のあるメニューになっているという。同氏は、「過去に質の悪いウニを食べた人がその経験からウニを敬遠していた。しかし、最近ではメイン州やカリフォルニア州産のマイルドで甘く質の高いものが流通するようになったため、人気が高まったのでは」と語っている。この他、同店ではウニを使用したパニーニのメニューもある。
ブルックリン区にあるレストランを併設した魚介類販売店「グリーンポイント・フィッシュ&ロブスター」の共同経営者でシェフのアダム・ゲリンガー=ダン氏によると、夏の終わりから秋の初めにかけては産卵の時期にあたり味は劣る。しかし、冬になると肉付き、味共に良くなるため、今が旬だという。同レストランでは、新鮮なウニが1個1ドルで提供され、テイクアウト用の殻付きは1個3ドルで購入できる。
リッジウッドの「バンカー・ベトナミーズ」ではウニ焼き飯が提供されるなど、ニューヨークでは、刺身やパスタだけでなく新しいメニューを提供する店も増えているという。