チェルシーのホーム・デポで上司射殺 昇格を巡って対立か

 チェルシーの繁華街にある建築素材などを扱う大型店、ホーム・デポで25日の白昼、従業員が同店のマネージャーを拳銃で撃ち、自らも銃で自殺する事件が発生した。
 ニューヨークポストによると、撃たれたモクター・サイさんはカルビン・エスダイル容疑者の上司だったが、サイさんだけが管理職に昇格して以来、二人の間には確執があったという。エスダイル容疑者は上司であるサイさんに対する態度の悪さが目立っていたため、注意を受けた矢先のことだった。
 しかしエスダイル容疑者は2週間前父親に、交際中の女性とともに暮らすため車を購入し、ジョージア州に引っ越す計画を話していた。ホーム・デポにも転勤希望を提出していたが、最近になって突然転勤希望を取り消し、周囲には「交際相手がニューヨークに戻って来るため」と説明していたという。エスダイル容疑者の父親は「真相は彼にしか分からない」と述べたものの、同容疑者は女性から別れを告げられたようで、それも今回の事件の引き金となったとみられている。
 動機は不明のままだが、エスダイル容疑者の元同僚は「勤勉だった彼を、あの過酷な職場環境が変えてしまったのでは」と話している。