非常事態宣言ものともせず 雪の日を楽しむニューヨーカー


 「歴史的」「観測史上初」と予想されていた雪の非常事態宣言が出された26日、多くのニューヨーカーは、パーティーに興じていたり、家族でセントラルパークでそり遊びなどをしていたようだ。
 地下鉄の運行が停止し、高速道路も封鎖されたため車の運転もできなかった。また、翌日の仕事や学校が休みだったせいか、市内のバーでは週末並みの来客数がみられたという。従業員が出勤できず人手不足となり、マネージャーがウエイトスタッフの仕事をする店や、オーナーが1人で営業し、客がそれを手伝う店などもあった。店の前で雪合戦をする酒に酔った客たちや、イーストビレッジの路上でビール一気飲みのゲームに興じる人の姿もみられた。家にこもって飲酒した人も多かったようで、ブルックリン区の酒店「スミス・アンド・バイン」では、記録的な売上高だったという。
 また、ファッション通販サイト「リスト」では、先週末から月曜までの間に、セクシーな下着の売上が通常の5倍以上に増加したといい、高級ランジェリーのブランド「マイラ」や「ラ・ぺルラ」などでは、売上が伸びたと、米紙ニューヨークポストが伝えている。コンドームの売上が普段よりもはるかに多かったという、へルズキッチンのデリもあった。
 常に人で溢れ返っているグランドセントラル駅のコンコース内も、まったく人が見受けられなかった。