ニュージャージー州ハノバー・パーク地域高校学区の学区長キャロル・グロッシ氏は28日、州統一学力試験に充てる時間が通常の授業時間を割くことになり、生徒にとって大きな不利益になっていると、同州の州統一学力試験研究委員会を前に語った。同委員会は、テストの量、頻度、生徒に与える影響などについて研究するため、同州のクリス・クリスティー知事の命令により結成されたもので、同日行われた集会は、委員会が一般市民からの証言を聞くためのもの。
同氏が同委員会のメンバーに配布した、9年生の女子生徒の試験スケジュールの概要によると、1学年度の内、州統一試験またはその他の主要試験に15日以上が充てられ、生徒はそのすべてまたは一部に通常の授業時間を割くことになるという。また、試験期間中、教師は試験のために欠席している生徒のことを配慮し、新しい内容に進むことを避けるため、試験を受けていない生徒にとっても不利益となる。
同氏は、「生徒が試験を受けている数週間の間、どの程度、授業が妨げられるのかを懸念している。9人から成る委員会のメンバーが、この問題について知事に提言してくれることを望んでいる」と語った。同学区には高校が2校あり、およそ1600人の生徒が学んでいる。