議会のあり方にも改善を 後任の州下院議長就任に伴い

 マンハッタン区選出自民党ニューヨーク州議会議員で1994年から州下院議長を務めていたシェルドン・シルバー氏が収賄の容疑で起訴され下院議長を辞任したため、新しい議長が就任することになるが、ここで議会のありかたについての改善が求められている。
 改善が求められているのは、①州でもっとも権力を有する地位の1つである議長職に適切な任期の制限を設ける②委員会独自で職員を雇う、議長の承認なしに公聴会を開く、議案を投票にかけるなど、より大きな権限を各委員会の委員長に与える③職員および地区事務所運営のための資金を各議員に平等に与える―など。
 倫理委員会の委員長でグレンコーブ選出自民党議員チャールズ・ラビン氏は、①議員に議員職以外の収入を禁じ、議員職以外の収入があった場合は、その金額とどのようにしてその収入を得たかについて開示させる②ロビイストから金銭を強制的に徴収することを目的とした、選挙資金集めのイベントを禁止する③州と取引を行う企業からの選挙資金の寄付額に上限を設ける―など、政治家に求める行為規範について有権者に詳述させるための公聴会を、新しい議長が州各地で開催するべきだと提案した。新しい下院議長には、改善された州政府の新たな時代の代表となることが望まれている。