運転手に25%のチップを タクシーと乗客の擁護団体対立
タクシーと乗客の各擁護団体が5日朝、グランドセントラル駅前のタクシー乗り場で、タクシー運転手へのチップを巡るデモを行った。ニューヨーク市では昨年11月から、市内を走る車の制限速度を時速25マイルに引き下げたが、タクシー擁護団体は、交通法規を守る運転手へのチップ額を上げるよう訴えている。同団体のボランティアは、通行人やタクシー待ちの乗客にビラとバッジを配り、時速25マイルを守る運転手に運賃の25%のチップを支払うことを考慮するよう呼びかけた。
一方で、乗客の擁護団体、タクシー乗客連合の代表は、「ほとんどのタクシー運転手は、毎日法律を守って運転している。我々がするべきことは、ありがとうと礼を言うことだけだ」と、タクシー側の主張を退けた。しかし、タクシー・リムジン委員長のメラ・ジョシ氏は、「長年の間、〝良いサービス〟とはいかに早く乗客を目的地まで送り届けるかということだった。25%のチップは、乗客と運転手に〝良いサービス〟の新定義を記憶させるのに具体的な方法で良いと思う」と語っている。また、チップのために運転手が安全運転をすることは、交通死亡事故撲滅を目的に市が推進する「ビジョン・ゼロ」の貢献にもつながるとしている。