ファッション・ウィーク、開幕 15年秋冬は時代の変遷が顕著に

「DAVID HART」によるネイティブ・アメリカンのラグを思わせるコートが象徴的 (photo: Aya Komboo)


 極寒のニューヨークが、ファッションの熱気に包まれる。「メルセデス・ベンツ・ファッション・ウィーク」は11日よりその幕が切って落とされた。
 ファッション・ウィークに、「メルセデス・ベンツ」の名がつくのは今季が最後。今季の15年秋冬限りでスポンサーから外れることを発表している。
 また、リンカーンセンターがメイン会場となるのもこれが最後となる。新会場はダウンタウンと言われているが、詳細は発表されていない。
 しかし時代もファッションも移り変わるもの。メンズのコレクションが今年より市で開始されるなど常に新陳代謝を繰り返すのがニューヨークだ。

今季スタートした建築家によるブランド「GARCIAVELEZ」 (photo: Aya Komboo)


 初日にはメンズブランドの大きな共同プレゼンテーションがグリニッチビレッジで行われた。本紙でファッションコラムの連載を担当するファッション・ジャーナリストのAya Kombooさんは「特に『DAVID HART』が興味深かった。アメリカ南西部と60年代のマカロニ・ウェスタン映画にインスパイアされた色鮮やかなアイテムをモダンに表現していました。元はタイブランドなのに、今季は一切タイを使っていないところも面白い」と述べている。
 新規ブランドから老舗ブランドまで、この9日間にどんな流行が新たに生まれていくのだろうか。

「Cadet」のデザイナー、ブラッドリー・シュミットさんとラウル・アレバロさん (photo: Clarissa Morales)