今日、2月13日は金曜日。「13日の金曜日だ〜!じぇ、じぇ、ジェイソンが来る〜!」と震え上がっている人も多い(?)だろう。金曜ロードショーで初めて『13日の金曜日』を見た子どもの頃を思い出す…。
しかし米国では冗談抜きにこの日を真剣に恐れる人もおり、「13日金曜日恐怖症(friggatriskaidekaphobia)」という病名もあるのだとか。
そもそもなぜ、「13」と「金曜日」は恐れられているのか? 日本では4(死)、9(苦)などが一般的だが、米国では違うようだ。
金曜日についてもっとも有力とされているのが、「アダムとイヴ説」。昔から金曜日はイヴがアダムにリンゴを分け与え、それまでいた楽園から〝追放された日〟とされてきた。また、アダムとイヴが死んだのも金曜日で、生命の樹の象徴であるソロモンの神殿が破壊されたのも同じく金曜日。さらに、イエス・キリストが十字架刑に処せられたのも「グッドフライデー(聖金曜日)」! 悪いことが起こったのが金曜日だらけの金金づくしというわけだ。(※聖金曜日は例外という説もあり)
また13については、キリスト教では、最後の晩餐で最後(13番目)の席に座ったのがイエスを裏切ったイスカリオテのユダだったため、ディナーのテーブルに13人座ることは、死ぬほど縁起が悪いとされている、という「キリスト教の凶数説」が有力だといわれている。
諸説あるため解釈はさまざまだが、米国でもっとも有力なのはどちらもキリスト教に関する説である。
他宗教では13は良い意味をもっており、不吉というより、〝都市伝説〟ととらえておく方が無難かもしれない。
ちなみにジェイソンでおなじみのこの『13日の金曜日』は2002年までに10作品が制作されており、ホラー映画ファンからは未だに根強い人気がある。