マイケル・ブルームバーグ前市長(73)が今月6日にワシントンDCに拠点を置く非営利団体アスペン・インスティチュートで非公開を条件に行ったスピーチの音声が17日、インターネットの保守派ブログ、ザ・デイリー・コーラー上で公開された。
約400人の参加者を前に同氏は、市の政治的努力を中心とした幅広いテーマについて語った後、市長就任中から訴えていた人種的少数派の人々が多く住む地域での厳格な取り締まりの重要性について述べた。
同氏は、より多くの警官を犯罪多発地域に派遣し、町から銃をなくすためにより積極的な取り締まりを行うことが必要な理由について、「殺人事件とその加害者および被害者の95%は、人種的少数派の男性で15~25歳。これは全米でほぼ同じ状況である。彼らを救うためにまずできることは、彼らから銃を取りあげ、命を守ることだ」と語った。
同氏が市長就任中は、ニューヨーク市警察(NYPD)による職務質問法「ストップ・アンド・フリスク」が頻繁に行われ、市では2001年〜13年の間に犯罪率が32%減少した。だが、14年1月に新市長に就任したビル・デ・ブラシオ市長は、同職務質問法に規制を加えその行使数を減少させた。