ニューヨーク州都市交通局(MTA)の23日の発表によると、地下鉄駅でのごみの量が増加しているという。MTA広報担当官は、地下鉄利用者数の増加がごみの量を増加させた原因であるとの考えを示しているが、地下鉄利用者の一部は、MTAがごみ箱を撤去したことがごみが増えた原因であると考えている。
MTAは、地下鉄利用者が駅に到着する前、または駅を出た後にごみを捨てるよう推進するため、2011年〜12年の間に、12の駅から試験的にごみ箱を撤去した。昨年末、この試みは成功しそれぞれの駅でのごみの量が減少したとして、さらに29の駅でごみ箱が撤去された。MTAはこの取り組みにより、地下鉄網の3500のごみ箱に捨てられる1日40トンのごみを削減することを目標としている。
一方で、MTAの職員が昨年7月〜12月の早朝のラッシュ前に実施した調査によると、地下鉄網の28%の駅において、中〜大量のごみが確認されている。13年同時期には、19%の駅でのみ、同じ程度のごみが確認されていた。また、昨年の昼の時間帯には、34%の駅で中〜大量のごみが確認されているが、13年には24%だった。
平日の地下鉄利用者の数は昨年2.5%増加し、1日平均およそ600万人に達しており、この数は1949年以来最多となる。