不動産業者を装い、偽の契約書と鍵を使い賃借人から金銭をだまし取っていたブロンクス区に住む女が23日、マンハッタン区の連邦裁判所に起訴された。
起訴状によると、ジェニファー・リカルド被告(33)は、昨年11月22日〜25日までの3日間に、不動産業者になりすまし、10人の客とマンハッタン区インウッドにある改築中のアパートの賃貸借契約を交わし、偽の契約書と使えない鍵を手渡していた。
同被告は、手付金として合計2万4000ドル以上を受け取っていたという。偽の契約を交わした被害者が、アパートに引っ越す準備をしようとビル管理事務所に連絡したところ、空き部屋は無いと言われ事件が発覚した。
逃亡先のプエルトリコから帰国し警察に出頭した同被告は、重窃盗罪および詐欺行為を企てた罪など、13の訴因で起訴され、同日、保釈金なしで釈放された。3月11日に、裁判所へ出廷することが命じられている。
同裁判所のサイ・バンス判事は、「同被告は手頃な価格の住宅を提供するどころか、被害者が一生懸命に働いて貯めた手付金を持って海外へ逃亡した。当裁判所は、市の不動産市場が急騰する中、家族のためにより良い住宅を確保しようと努力している人を利用するような不誠実な者達の取り締まりと起訴を続ける」との声明を発表した。