ケールの次は 活性炭! 過熱するデトックスブーム  


 デトックスの目的でケールなどのジュースを飲むジュースクレンズが流行しているが、最近新たに〝活性炭〟を含んだ灰色のジュースが登場し流行の兆しを見せている。
 女優グイネス・パルトロウさんのブログ「グープ」は流行に敏感な女性から支持を得ているが、最近の記事で「チャコール・レモネード」をベストクレンズとして取り上げている。またニューヨーク市のジュースバー「ジュース・ジェネレーション」各店では、昨年の11月より活性炭入りジュース3種類を1本9・95ドルで販売し、人気商品となっている。
 活性炭は負電荷の性質を持つよう有機物を炭化させたもので、同ジュースバーではココナッツの殻を原料に使用している。負の電荷は毒素の正の電荷と結合するため、これを体内に取り入れることでデトックスになるとされ活性炭ジュースが登場した。
 これについて市内で開業するジェフリー・モリソン医師は「飲んでも安全なものではあるが、活性炭は毒素だけでなく薬やサプリメントの成分とも結合してしまうので毎日摂取することはすすめない」と説明する。また「人は毒素を自然に排出する機能を備えている」とも述べている。
 栄養士のベス・ウォーレンさんは「そもそも活性炭がジュースの栄養分を吸収してしまい意味がない」といい、「デトックスがファッションのように流行るのは心配だ」と警告している。