NJは極寒の地 記録的な寒さ続く

 ニュージャージー州の大半は24日、歴史的な寒波に見舞われ、2月として最低気温を120年ぶりに更新する氷点下30度まで気温が下がった。
 過去1週間の間に3回氷点下以下の気温を観測しており、ラトガース大学気象学博士のデイビット・ロビンソン氏は「この寒波は持続性が強く、しばらく寒い日々が続きそうだ」と話している。同氏によるとこの寒さはまだ続くようで、2月の平均気温は氷点下22度になる見通し。これは1934年2月の氷点下17.9度を筆頭としたニュージャージー州月間平均気温の4番目に入る記録となる。
 地球の大半が平均以上の温度を観測している中、米国東部は現在世界でもっとも寒い場所の一つとなり、20世紀前半の記録を1世紀以上ぶりに破るのではと、多くの研究者が注目しているという。
 ラトガース大学のジェニファー・フランシス氏は「溶け出している北極海の海氷が気流に影響を及ぼし、その勢いで米国東部が寒波に見舞われたのでは」との見解を示している。
 積雪量も例年を上回っているため、今後も長引く氷点下の寒さに注意する必要があるとしている。