窃盗を疑われた家政婦 夫婦に殴られ重傷

 クイーンズ区在住のカップルに雇われ家の清掃を担当していた家政婦が現金や宝石を盗んだとの疑いをかけられ、夫婦から暴行を受けていたことが先月26日、分かった。
 家政婦として働いているデイジー・マチューカさん(54)は同13日、クイーンズ区にあるアンバー・ラクマン(31)容疑者とデバナンド・ラクマン(32)容疑者夫妻の自宅に掃除をしに訪れた。夫婦は2歳になる子どもをマチューカさんのもとに残し外出したが、30分後知人と帰宅した際、現金と宝石を盗んだとの疑いをマチューカさんにかけ、暴力をふるいだしたという。
 マチューカさんは男性2人から頭や胸、足を殴られただけでなく、喉にナイフを突き立てられ、太ももは火で焼かれ大やけどを負うなどの被害を受けており、さらには拳銃を突きつけられ、「本当に殺されるかと思った」と事件のようすを振り返っている。8時間に及ぶ暴行の後、容疑者夫妻とその知人はマチューカさんの家に押し入り、マチューカさんを殺すと脅しながら彼女の携帯電話を持ち帰った。
 マチューカさんはすぐ警察に通報し容疑者夫妻は逮捕されたが、夫のデバナンド容疑者は15日の罪状認否で保釈金なしで釈放、妻のアンバー容疑者も5万ドル支払っての釈放となった。