安いのはガソリンだけ? NJは生活費が高い

 ニュージャージー州は、生活費用が全米でもっとも高い州の一つと言われているという。では何がどれほど高いのだろうか?
<税金>
 税金問題のシンクタンクタックス・ファンデーションによると、同州は全米でもっとも固定資産税が高いとされている。また、州と市の所得税の高さは全米2位だが、消費税は24番目。
<遺産税>
 多くの州が連邦税にならい遺産税の非課税額を増やす傾向にあるが、同州は違うようだ。死亡時の財産が67万5000ドル以上であれば高額の州遺産税が科せられる。ちなみにフロリダ、ペンシルバニア、ノースカロライナ各州は遺産税がかからない。
<住居>
 同州は固定資産税が最も高く、様々な維持費や光熱費を加えると家を所有することは大きな負担となる。では借りればいいのだろうか?2014年の調査では、同州は全米で5番目に家賃の高い州となっており、平均的な2ベッドルームのアパートの家賃1296ドルの支払いのためには、一家の収入が最低5万1838ドル必要とされている。
<収入対支出>
 同州は年収が15万ドル以上ある家庭が、全米で2番目に多い州とされている。しかしその分生活費も高く、住居費として月に2000ドル以上支出する人の数は全国平均の倍以上となっている。
<通勤>
 14年国勢調査のコミュニティ・サーベイによると、同州住民の平均通勤時間は片道30~34分で、これは全米でもっとも長い。さらに60分や90分とより通勤時間の長い人が増えつつあるという。これに対しコネチカット、ペンシルバニア、デラウエア各州では、大多数の人々の通勤時間は片道最長15~19分となっている。
<生活費>
 金融情報会社の24/7ウオール・ストリートの調査によると、同州の生活費は全米で3番目に高く、また住民一人当たりの負債額はワースト5位の7857ドルとなっている。