遺族がマクドナルドを提訴 化粧室の心臓発作 

 ブルックリン区にあるファストフード大手マクドナルドのトイレで心臓発作で亡くなった男性の妻が先週、同チェーンを相手取り、同区高位裁判所に損害賠償を求める訴えを起こした。 
 パートタイムのトラック運転手だったアンソニー・デニコラさん(当時67)は2013年6月、釣りに行く友人と待ち合わせのため、自宅近くの同区ベンソンハースト86丁目の店舗を訪れた。  
 トイレに行ったきり戻って来ないデニコラさんを心配した友人が様子を見に行くと、ドアの鍵は施錠され開けることができなかったという。店員に聞くと、スライドして施錠するタイプの鍵のため、外から開けることは不可能だといわれ、消防署に協力を求めた。
 駆けつけた消防士らが約15分かけドアを破壊したが、既に死亡していた。
 妻アンナさんは、鍵のせいで対応が遅れ、死に至ったとして、1000万ドルの損害賠償を求め訴えを起こした。原告側の弁護人は、「利用客に対し、安全な環境を提供する義務がある」と主張している。