5日、ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港9時発のデルタ航空1086便が、クイーンズ区ラガーディア空港に着陸した午前11時頃、予定位置で止まることができず、7000フィート(およそ2キロメートル)ある滑走路を大きくそれてフェンスに突っ込むという事故が発生した。機首がフェンスから飛び出して、極寒のフラッシング・ベイへ落ちる寸前の状態で止まった。
乗っていたのは、乗客127人と乗務員5人の計132人。28人の負傷者が出ているが、命に別条はない。少なくとも5人が病院に搬送されて、現在も入院中。うち2人は重傷だが、状態は安定しているという。負傷者の数は今後変動する可能性があると、FDNYは発表している。
デルタ航空は、専門機関の協力を得て詳しい事故原因を調査中だ。詳細は発表していないが、当日のニューヨーク上空は雪に覆われていた。デルタ航空の担当者は、「パイロットと副操縦士の努力がなくては、被害を最小限に食い止めることはできなかっただろう」とコメントしている。
あわや大惨事に、同空港は事故直後に閉鎖された。同日午後2時頃には再開したが、悪天候と重なり、多くの便が欠航、遅延して混乱が続いている。