ブロンクス区シティ島のジャネット・ヒッキーさんが、ウエストチェスター郡スリーピー・ホローの病院へ転院するために搬送中、乗っていた救急車が電柱にぶつかる事故を起こし、脳死状態になっていたことが分かった。
事故が起きたのは4日のこと。ヒッキーさんは、頭部と頸部に大きな損傷を受けた。身体が事故の衝撃で救急車の天井にぶつかったことを示唆しており、搬送のストレッチャーに正しくストラップで固定されていなかった可能性が高いとヒッキーさんの家族は主張している。
ヒッキーさんは、2月に脳腫瘍摘出手術を受けたばかり。担当医は腫瘍を取り除くことに成功し順調に回復していたため、歩行訓練のリハビリテーションを受けるためにニューヨーク・プレスビタリアン病院からフェルプス記念病院へ向かう道中の出来事だった。
緊急搬送ではないため、サイレンや赤色灯は使用していなかった。救急車はシニアケア・エマージェンシー・サービス所属で、運転していたのは19歳の男性。同乗していたのはEMTの55歳男性で、ともに軽傷で命に別条はない。
ヒッキーさんの希望の元、家族は臓器提供を予定している。警察は詳しい事故原因などを調査中だ。