10日、ラッシュアワーの時間帯で乗客が増える午後6時半頃の地下鉄駅構内で発砲事件が起きた。弾がギルバート・ドロジェオ(32)の胸にあたり、近くの病院へ搬送されたが、まもなく死亡が確認された。
警察によると、発砲したのはウィル・グルームズ(69)で引退した元看守だという。ボーリンググリーン駅からダウンタウン行きの4番線に乗り込んだ元看守は、ドロジェオとその連れの29歳の男性と、電車の中で口論となった。
ボローホール駅で下車した3人の口論は続き、元看守はつばをはきかけられたり殴られた後、自身が身に付けていたホルスターから銃を抜いたという。
ドロジェオは、ブルックリン・ホスピタル・センターに搬送されたが死亡が確認された。グルームズ元看守もロングアイランド・カレッジ病院へ搬送されたが、11日午前の時点では退院しているという。身元の発表されていない29歳男性については現在、警察が事情聴取を行っている。
警察は逮捕の手続きをとっておらず、関係者は「結論づけるのは時期尚早だ」と述べている。