ニューヨーク市では、イタチ科の小動物フェレットをペットにすることは違法だが、この条例の廃止を巡り市保健衛生局が10日に行った投票で、投票者が最低数に満たなかったため、無効となった。
投票結果は3対2で撤廃の支持が多数だったが、可決には6人以上の投票が必要となるため、成立しなかった。4人が投票を棄権している。ニューヨーク州では、フェレットを飼うことは合法であるが、市では1999年にフェレットをペットとして飼うことを禁止する条例が成立した。
フェレット愛好者は、フェレットは小さく静かでトイレのしつけもでき、飼い主の留守中はおりに入れられるため、アパート居住者にとって理想的なペットであるとして「不公平で時代遅れな条例」だと批判している。
フェレットは過去数十年の間にペットとしての人気が上昇し、パリス・ヒルトンさんが飼っていたことでも話題になった。米獣医学協会の2012年の推定によると、全米の33万4000世帯でフェレットがペットとして飼われているという。
クイニピアック大学が昨年6月に実施した世論調査によると、市民の42%がフェレットをペットにすることに反対で、39%が賛成している。