ヒラリー・クリントン氏が国務長官在任中、公務にプライベートのEメールアカウントを使用していたことが明らかになり問題となっているが、ニューヨーク州では州職員のEメールを90日間で削除するという規定があり、これが議論を呼んでいる。
アンドリュー・クオモ知事政権下では、州職員が使用する州ドメインのアカウントで送受信されたEメールの保存期間を90日間と定め、それ以降は自動的に削除されるシステムとなっているが、州議会議員の一部は、Eメールの削除を禁止するよう法律の改正を求め、政府系の監視機関は、Eメールの削除は、州政府の透明性および説明責任を脅かすものであると非難している。
新しく最高情報責任者に就任したマギー・ミラー氏は、先月26日に開かれた州議会の公聴会に出席し、Eメール削除の根拠や、他に同様のポリシーを採用している政府機関があるかなどの質問攻めにあったが、明確な回答ができなかった。
民主党上院議員のリズ・クルーガー氏と下院議員のダニエル・J・オドンネル氏は、早ければ今週中にも、Eメールの保存期間を大幅に延長する法案を提出する予定にしている。
クルーガー氏は、「民主主義の下では、国民が政府を評価するために必要な情報にアクセスすることができ、隠し事のない開かれた政府であるべきだ」と語った。