5番街で毎年行われるセントパトリックス・デーのパレードにビール会社、ハイネケンがスポンサーとして戻ってくることが分かった。
ハイネケンの親会社であるデアジロ・PLCも2年振りにパレードのオフィシャルスポンサーとなることを表明している。両会社は昨年、パレードが同性愛者に対して差別的だという批判が寄せられたため、スポンサーとしての立場から身を引いていた。
セントパトリックス・デーのパレードは同性愛者団体の参加を禁じており、兼ねてからそのことに対して不満の声が挙っていた。しかし、今年は同性愛者団体Out@NBCUniversalの参加が承諾されたため、ハイネケンがスポンサー協定を再開させた。
ハイネケン広報部のタラ・ラッシュ氏は「パレードの主催者が今年は同性愛者団体を受け入れたことを嬉しく思う。これをきっかけに今後さらに多くの人々を受け入れ、すべての人に平等なパレードになれば」と語った。
一方で、参加許可が下りたのは1団体のみであるため、今年も参加を断られた他の同性愛者団体はパレードのボイコットを呼びかけており、「ハイネケンは平等な会社というイメージを打ち出そうとしているが、結局は利益がすべてのようだ」と批判している。
デ・ブラジオ市長も特定の人を差別する閉鎖的なパレードには参加しないと声明を出している。同市長がパレードへの参加を辞退するのは今回で2年目。昨年のこの行為は、1993年に同様の理由を挙げたデビッド・ディンキンス氏以来、20年ぶりとなった。