12日に発表されたニューヨーク市の小企業サービス課が行った調査の中間報告によると、市で過去10年間に、女性の起業家の数が43%増加しているという。
その成長ぶりはブルックリン区でもっとも顕著であり、同期間に77%も増加している。次ぐクイーンズ区では64%の増加がみられたが、その他の区では40%以下の増加にとどまった。
市内5区で、市全体の企業家の32%にあたるおよそ35万9000人の女性が事業を営んでいるが、その数がもっとも多いのはブルックリン区で、市全体の女性企業家の30.5%が同区で営業している。また、女性企業家が占める割合がもっとも少ないのは3.4%のスタテン島だった。
女性の企業家の数が増えた一方で、その数や収入、従業員の数では男性企業家の方が上回っている。男性企業家の数は、女性企業家数の1.5倍で、収入は4.5倍、従業員の数は3.5倍だった。これらの数字は5000人の女性企業家が事業を成功させるために必要な技能、サービス、コネクションを獲得するための支援をしようという市の取り組み「ウーマン・アントレプレナーズNYC」の開会式に発表されたもの。
この取り組みでは、企業家の女性を既存の企業に紹介したり、個人指導、融資の交渉のワークショップや基本的なビジネスの技能を学ぶコースなどを提供している。