小山田さん事件でとがめ無し パトカー運転者の警官

 2013年2月に日本人留学生の小山田亮さん(当時24)がNYPDのパトカーにひかれて死亡した事故について、DMV(ニューヨーク州陸運局)が運転していた巡査を聴取していた件で、この巡査を罰しない決定を下していたことが分かった。
 この決定で、クイーンズ区でダレン・イラルディー巡査が運転するパトカーに小山田さんがひかれた事故は、過失であることが認められたことになる。
 この事故を当初より追ってきたゴッサミストによると、イラルディー巡査と事故時に同乗していたパートナーの警官も聴取に応じ、改めて他の事件を追う緊急時に起きた事故であることを強調したという。
 また赤色灯などに関する巡査らの証言と監視カメラの映像などには食い違いが生じていたが、この監視カメラの映像は警察の隠ぺいや故意および危険運転による事故であるという証拠とするには不十分であると認定された。
 遺族の代理弁護人は、「残念ではあるが、驚いてはいない。NYPDのIAB(内部調査を行う部署)が聴取に不参加で、引き続き州裁判所に情報開示請求などは続けていく」と述べている。