マンハッタン区イーストハーレム116丁目にあるダンキン・ドーナツに強盗が押し入った際、店員がバットで強盗を追い払い、負傷者なく収まったことに対して称讃の声があがっている。
事件当時同店でレジを担当していた勤続4カ月のイミティアージ・アフメド・ベラールさん(28)によると、夜勤シフトを務めていた今月11日の午前1時30分頃、はげ頭の男がドライバーをベラールさんに向けながら店に押し入ってきたという。紺色のジャケットを羽織り、白いバッグを持った男はドライバーを突きつけベラールさんを脅しながら、レジを開けるよう命じたが、ベラールさんはカウンターの下からバットを持ち出し、振りかざしながら男を追い出すことに成功した。
8カ月前、家族と一緒に住むためニューヨークに引っ越して来たというベラールさんは、今までテーブルをベッドとして使おうとしたホームレスやソーダを万引きしようとしたティーネイジャーぐらいとしか対峙したことがなく、今回の強盗未遂は「初めての経験で本当に怖かった」と当時を振り返った。バングラディッシュの大学でMBAも取得しているベラールさんは、これからも犯罪を防ぐ活動をして行きたいと話しており、将来は「いつも市民のために働くNYPDの一員となりたい」と話している。
なお、今回の強盗未遂事件の強盗犯はまだ捕まっていない。