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科学誌「パーソナリティー・アンド・ソーシャル・サイコロジー・ブレティン」に先週発表された、オーストラリアのグリフィス大学およびクイーンズランド大学の研究者が実施したデータ分析によると、米国人を含む最近の10代の若者は、友達の数は少ないものの、昔の若者よりも孤独を感じていないことがわかった。
1978年〜2009年に実施された少数の大学生を対象とした、孤独感の度合いを調べたデータによると、近頃の学生は昔の学生ほど孤独を感じていないという。また、1991年〜2012年に実施された高校生を対象としたデータでも、当時の高校生のような強固な人間関係を築くことはできないものの、現在の高校生の方が孤独を感じることは少ないとの結果が出ている。
今の高校生は信頼できる友達がいれば、さらに新しい友達を欲しいという願望はあまり起きないという。またスマートフォンの普及により、最近の若者は社交上手になっているとも言われており、人との交流も小さなソーシャルネットワークだけで満足できるようになってきているようだ。
さらに最近の若者は、自立心や自尊心が高く、個人重視の傾向にあり、友達に対する興味も減少し、大きな付き合いの輪に属する必要がなくなってきているという見解もある。
時代が変われば、人の性質も変化するのは自然な動きだが、〝孤独〟という言葉の本質が変わってきていることも否めない。
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