ニューヨーク市でホームレスの数が急増していることを受け、ニューヨーク市のビル・デ・ブラシオ市長は市内のアパート所有者に、ホームレスシェルターで暮らす家族の受け入れを求める自動音声による電話メッセージを送った。
45秒間にわたるメッセージは、ホームレスを受け入れたアパートの所有者へ、市が負担する家賃以外に、契約時に1000ドルのボーナスが与えられるというもの。
アパート所有者へ支払われる資金は、シェルターで暮らす家族がシェルターを出て部屋を借りることを支援するために、市が始めたリビング・イン・コミュニティーズ家賃補助制度から支払われる。
同制度適格者の多くはフルタイムで働いているが、家賃や引っ越し費用が払えない家族や、家庭内暴力の被害者で自宅に住めないなど何らかの問題を抱える家族だ。同制度では対象家族が収入の30%を家賃として支払い、残りを市が負担する。また、市の負担額は2人家族で1268ドル、10人家族で2530ドルと家族の人数により異なる。
マイケル・ブルームバーグ前市長が同様の家賃補助制度を実施したが、2011年に同制度が終了した際、数千のテナントが家賃を払えない状態に陥っている。