26日のマンハッタン区イーストビレッジでガスが原因による爆発、炎上、ビルが倒壊した事故で29日、事故現場から2名の遺体が発見されたことが分かった。行方が不明だった2名のものと見られている。
行方が分からなかったのは、ガス爆発が起きた121番地ビルの1階にある寿司レストランで働いていたモイセス・ルコンさん(26)と同店にデートで訪れていたニコラス・フィジェロアさん(23)。市は2人の家族へ連絡した。
ビル・デ・ブラシオ市長やFDNYは、2014年にハーレムで起きたガス爆発事故とは違い、ガス管の老朽化の方向性では調査していないと発表。121番地のビルは昨年8月に違法にガスを使用していることが認められ、10日間コンソリデーテッド・エジソンがガス供給を停止していた経緯があった。爆発のおよそ1時間前に同社の調査員が訪れたのも再び違法使用について調べるためであり、この調査員はガスの停止を確認後にビルを離れたと証言しているという。爆発のおよそ45分前にガスの匂いに気が付いたビルのオーナーは管理会社に連絡したものの、911には通報していなかった。
現在も4人が重体、60世帯141人が避難しており、事故現場付近の一部は未だ封鎖中のままだ。イーストビレッジが落ち着きを取り戻すまでに、もうしばらく時間がかかるという。