うつ病などの精神的な悩みを抱える若者の支援となるテキスト型相談窓口「NYC Teen Text」がニューヨーク市長夫人のシャーレーン・マクレイ氏によって開設されることが25日、発表された。
ニューヨーク市内の10校で試験的に実施されることになったこの相談室は、「65173」に「NYC Teen」とテキストメッセージを送信するだけで、うつや精神病対策の情報を得ることができる。このテキスト型相談窓口は平日午後2時30分〜9時まで、および週末は午後1時〜9時まで相談に応じる。
近年若者の精神疾患は大きな社会問題となっており、高校生の27%は2週間以上不安定な気持ちが継続した経験を持ちながらも、カウンセラーから治療を受けたのはわずか18%に留まっていることが2013年の調査で分かった。
自身も過去に人間不信に陥り、いつも穴に隠れたいと思うほど深刻なうつ病に悩まされたという市長の娘、シアラ・デ・ブラジオさんも自身の経験を踏まえ、支えとなる電話相談口の大切さを訴えた。また、シャーレーン夫人もより気軽に相談ができるテキストメッセージ型の相談室の導入に向けて、「NYC Teen Textは助けを必要としている若者が適切な治療を受けられるよう、心理カウンセラーとつながるものになるだろう」と話した。