ブルックリン区公立図書館が、米市民権取得テストの準備クラスを無料で開校している。
このテストは市民権申請者が、米国市民権移民局(USCIS)職員との面接の際に、米国の政治や歴史などに関する100の質問の内、職員が選んだ10問に答え、6問正解しなければならないというもの。ブルックリン区図書館は昨年秋からクラスを開始し、10月には移民支援団体「イミグラント・ジャスティス・コープ」から、60ある支部を順に週1度訪れ、書類作成補助やアドバイスを行う、特別研究員を2人迎えた。今春からの11週間のクラスには、今のクラスよりやや多い37人が登録を済ませている。
ブルックリン区図書館では、同区内に94万5000人以上いる移民のため、様々な言語の書籍を揃えるなど、移民サービスに力を注いでおり、USCISからの助成金を受けている。同図書館の奉仕活動担当責任者のニコラス・ヒギンズ氏は、図書館各支部を、英語ができなくても利用しやすいような環境づくりに努め、無料の政府発行移民向け出版物を置くニューススタンドを設置する計画であるという。
クイーンズ区図書館やニューヨーク市公立図書館でも、永住権抽選申し込みのための無料英語クラスなど、移民向けのサービスを提供している。