腰回りの余分なお肉が特に気になりだした今日この頃、長いダイエットの試練が耐え難い私には、短期決戦型のメソッドでまず意識改革をせねば、と一大決心。ずっと気になっていた話題のジュースクレンズにいざ、勇気を出してチャレンジしてみました。
ニューヨークで96年からコールドプレス・ジュースを始めた草分け的メーカーの「リキテリア」がオンライン・ショッピングサイトで15%割引という告知を発見。今がチャンスと1日に8本のジュースを飲む3日間のアグレッシブなプラン、レベル3を選択。当然届けられるものと思っていたら、マンハッタンの店まで随時取りに行くとのこと。計16本のジュースの入ったバッグを持ち帰るのは試練ともいうべきエクササイズ。楽して痩せる方法はないとクレンズ前から気づかされることに。
全8本中3本ある「オール・グリーン」は、ケール、ほうれん草、レタス、パセリなど、甘みのないストレートな野菜のみの味。このストイックに青臭い味を口にした時、続けられるか心配に…。あとの2本はそれにレモンとジンジャーの加わったもので「オール・グリーン」に比べると随分飲みやすい印象。残りの2本はビーツやニンジンにアップルなどフルーツが少しだけ含まれ、そのわずかな甘みだけでも、空っぽの体には身に染み入ります。私は毎日これを飲む時間が楽しみでしょうがなくなりました。そして好きな時に飲んでいいココナッツウォーターは新鮮で美味しいので、おやつ感覚で自分へのご褒美と思いながら飲みました。とにかく8本を1日で飲むのは結構忙しい。空腹感というより、小腹が空いた感じが一日中続く。食べ物の誘惑と一日中葛藤し、期間限定だからと気持ちを落ち着かせます。1本10ドル前後と値が張る分、無駄には出来ないぞとマインドコントロール。特に辛いのは寝る前。早いところ寝てしまおうと思っても、空腹で眠れない。映画を見るなど、時間を忘れるくらい好きなことをして気を紛らわせるしかありません。3日目に宿便らしきものが出た時は、テンションが上がりました。
なんとか3日間を乗り切れば、そこにあるのは達成感。食に支配されているこの私が3日間も絶食をできたという悦び。気になる成果は体重2キロ減と、残念ながら辛い割にはそこまで減りません。お肌が調子よくなったかな、という程度。しかし、絶食明けに食べた最初のひと口の味は格別。ちゃんと栄養を噛みしめながらひと口ずつ味わって食べることの大切さに気づかされた貴重な体験でした。
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ジュースクレンズとは、普段の食事のかわりにコールドプレス・ジュースを飲むデトックス・プログラム。通常の家庭用ミキサーでは摩擦熱によって果実や野菜の栄養素や酵素の多くが破壊されてしまうのに比べ、特別なジューサーを用い低速回転で圧力をかけて絞ったコールドプレス・ジュースはそれらを無駄なく摂れるのが利点。短期間消化器官を休ませて普段消化に使っていたエネルギーをデトックスにまわし、体質改善ができる。
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フリー・ジャーナリスト
Aya Komboo
www.ayakomboo.com
日本では数々の出版社で経験を積み、フリーランスへ転身。2006年よりロサンゼルスへ渡米し、現在はニューヨークを拠点にファッション/カルチャー誌などで活躍している。