建設現場は、時として労働者にとって非常に危険な場所であることがあり、特に適切な安全注意事項が守られていない場合は、事故やけがのリスクが高くなります。毎年、数千人の建設労働者が、工事現場にて負傷または、死傷にいたる事故が起こっています。建設会社は、安全における知識がある専門家と建設現場を検査し、多種多様な安全対策や注意事項の点検などを行っていますが、しかし、他のほとんどの産業における労働者よりも、建設労働者は、いまだ仕事関連における負傷または死傷などの大きなリスクに直面しています。
ニューヨーク市では、高層ビルが建築され、建設工事を行うにあたり特に危険な場所となっています。同市は、建設業において労働者を保護する強行法規があります。一般的にニューヨーク州の法律は、「レスポンシブルケア」(安全性の推進)という、作業現場の維持及び管理を命じています。また、建設工事現場で「レスポンシブルケア」以上のものを命ずる特別な規定もあります。
一般に「足場法」と呼ばれるニューヨーク法では、建設会社、請負業者、および不動産所有者は、労働者が安全な高さで作業を行えるように維持することを命じています。彼らは、平地より上で働く労働者の作業中における怪我を防止するための安全対策を取る責任があります。これらの安全対策は、安全装備を含み、もしも労働者が落ちた際のネットやフェンス、ロープ、作業場周りに安全レールをひくなど、労働者を保護することを規定しています。また、労働者が使用する機器は、実際に載せる重さよりも多くの重量を保持することが出来ることを義務付けています。法律によって命じられているこれらの注意事項に従わず、結果として労働者が怪我をした場合、建設会社、不動産所有者、または請負業者は、負傷した労働者の事故に関連した医療費やその他の損害賠償の支払いに対して責任を問われることがあります。「足場法」においての事故は、高所からの落下、または落下物に衝突した労働者を含みます。法のもとでおこる一般的な事故として、足場、起重機、はしごなどの誤動作によって、作業場において労働者が転倒、落下、または高い場所から物がしっかりと固定されずに吊るされ、運搬されていた際に、労働者に落下する事故があります。
建設労働者を保護するもう一つのニューヨーク法では、
一般的に「安全な仕事場」法として知られています。この法律は、地上における建設現場を保護しています。法律は、建設現場で転倒したり、現場における化学品の危険有害性、空気汚染、および建設に関連するその他の事故やけがから労働者を保護します。どのように構築され、支柱、装備、維持、保護、運行したかを含む現場に基づき、具体的な法律、規則、および規制に従わなければなりません。
労働者の不注意によって工事現場の安全柵などからはみ出て負傷したり、工事の土台などから足を踏み外したりして、怪我を負った場合や、または建設会社、請負業者、または不動産所有者が、労働者の傷害を防ぐ適切な機器や安全機器を労働者に提供しなかった場合、雇用主は労働者の医療費、痛み、苦しみ、そしてけがなどの費用を支払わなければいけません。
Steven W. Epstein スティーブン・エプステイン弁護士
ブランディーズ大学、ニューヨーク・ロースクール卒。18歳から法律事務所で働き始め、2003年まで弁護士組合員として幅広い分野の訴訟を担当。04年に独立し、「Steven W. Epstein & Assosiates法律事務所」を設立した。取扱い業務は、民事訴訟、会社法(設立、契約)、家庭法(離婚)、刑事訴訟など、多岐に渡る。また、NY市行政裁判所にて非常勤審判官も務めている。
Steven W. Epstein & Assosiates法律事務所
【住所】 マンハッタン:207 E 94th St, Suite 303, NY 10128
スタテンアイランド:361 Victory Blvd, SI
【電話】 212-729-9164(日本語)/212-422-2110(英語)
【Eメール】epsteinlaw@yahoo.com