NoMidに再び脚光  新コンド開発計画相次ぐ

 マンハッタン区ミッドタウン北部、50丁目〜63丁目の2番街と5番街に挟まれた地域は“ノース・ミッドタウン”もしくは“アッパーミッドタウン”と呼ばれ、現在新しいコンドの建設が相次ぎ、住宅エリアとして再び脚光を浴びている。
 コンドの開発が活発となっているのは、マンハッタンの他の地区に比べ土地の値上がりが比較的緩やかであったためで、不動産開発会社、SKディベロップメントのスコット・シュネイ氏は「地の利がよく買い物に便利で娯楽施設もすべて揃っている環境で、この値段は納得がいくものだと多くの人が気づきだした」と指摘する。
 同社が他社と共同で手掛ける50丁目の総戸数57戸のコンドは、270万ドルの2ベッドルームから1025万ドルの3ベッドルームまであるという。
 この地域はニューヨーク以外の住民が一時滞在用として物件を求める場合が多いことも特徴で、外国人は国連が近いことを理由に、また国内の他の地域から訪れる人にとってはマンハッタンを走る高速道路のフランクリン・D・ルーズベルト・イースト・リバー・ドライブ(FDRドライブ)が近いことが理由に挙げられる。
 米紙ニューヨーク・ポストによると、同地域で現在もっとも注目を浴びている物件は、パークアベニューの56丁目〜57丁目にそびえ立つ96階建ての「432パーク・アベニュー」で、1695万ドルの2ベッドルームや8250万ドルの6ベッドルームが売りに出されている。