「どうすれば賢くなるのか?」宮本哲也氏が講演 教室開校の情報も

何においても「親が押し付けている間は子どもはやらない。大切なのは見守ること」と教え子たちの例を挙げて自身の“教えない”教育論を説いた


 現在15カ国語で翻訳・出版され、150を超える世界中の定期刊行物に掲載されている「ケンケンパズル」の考案者で宮本算数教室を主宰する宮本哲也氏が14日、マンハッタン区ミッドタウンウエストで講演会を開いた。同教室から多くの生徒を日本国内の名門校に輩出してきた宮本氏の話を聞こうと、子どもを持つ親らが集まった。
 講演では、人生が変わったという14歳からニューヨークに移住するまでの、自らの人生と物事の考え方を体験談を交えて語り、「幸せな生き方とは自分らしい生き方。自分と向き合う時間を大切にしてほしい」「真面目にひたむきに生きる、そして熱中できることを見つけることが勉強することに繋がる」と、〝どうすれば賢くなるか〟の持論を説明した。仮想ではなく同氏が身をもって体験してきた事実であるからこその説得力が感じられ、参加者たちは話の端々でうなづいていた。また、風変わりな教え子の話や米国に移住を決め渡米する前の心境など、ユーモアのあるストーリーに会場からは時折笑いが起こった。
 後半には近日中にマンハッタン区ミッドタウン西39丁目に開校を予定している算数教室の詳細も公にした。教室は土曜日開講、対象は小学校3年〜5年生。日本と米国では対象学年の年齢が異なるが、日米どちらの年齢とするかは子どものレベルに合わせてどちらでも構わないという。
 宮本算数教室についての問い合わせはEメール(myamya@pb3.so-net.ne.jp )で宮本氏まで直接連絡を。