エレベーターへの通路は誰のもの? アパートの境界を巡って訴訟

 マンハッタン区ソーホーにあるアパートの住民がこのほど、3階にあるエレベーターへのアクセスの権利を巡って隣家の住民を訴えている。
 ソーホーのアパートに住むウェンディー・ライスターさんは、昨夏に隣のアパートを購入したエリック・ソーマさんが購入条件に含まれていなかった廊下の所有権利を主張し、これがライスターさんのプライバシーを侵害するとして訴訟に至った。
 1994年に3階を買い取ったライスターさんによると、3階を5ベッドルームのアパートに改装した際、彼女の母親が隣接するもう1つの3階の東側を購入し、ライスターさんがエレベーターにアクセスできるよう、彼女だけが使える廊下を造ったという。
 しかし、昨年ソーマさんが母親の持ち分であった3階の西側を約425万ドルで購入した際、廊下も購入した土地に含まれているとし、改装しようとした。しかし、ライスターさんは購入条件に廊下は含まれておらず、エレベーターへアクセスする権利は自身のものだと主張しており、「廊下部分も一緒に売っていれば40万〜50万ドル高い値段でアパートを売却できた」と話した。
 これを受けてソーマさんは廊下部分をライスターさんに68万ドルで売り戻すと提案したが、元々自分の土地だと主張するライスターさんは現在ソーマさんを土地権利侵害で訴えている。