ジャパン・ソサエティーは5月7日、パネルディスカッション「翻訳の魅力:村上春樹から若手作品まで」を開催する。
『ねじまき鳥クロニクル』や『ノルウェイの森』『1Q84』など数々のベストセラーを生み出し、今年米タイム誌の「世界でもっとも影響力のある100人」にも選ばれた世界的小説家・村上春樹氏。同プログラムでは村上春樹作品英訳の第一人者ジェイ・ルービン氏と、村上春樹最新英訳作『The Strange Library』(邦題:不思議な図書館)の翻訳者、テッド・グーセン氏らを招き、村上文学が米国で人気を集める理由や最近の日本文学の翻訳活動の裏側についてのパネルディスカッションを行う。
「翻訳家の役割は原文から最大限の喜びを取り出して読者と分かち合うこと。このプロセスは大変主観的だが、それによって何千何万の読者に、それ以外の方法では手の届かない世界をのぞかせることができる」と語るルービン氏は、英語圏での村上ファンの開拓には欠かせない人物として米国文芸界で評価が高く、最近は自ら筆を取り作家活動にも精力的。今回のパネルディスカッションにはルービン、グーゼン両氏に加え、日本から注目の若手作家松田青子氏、絵本作家きたむらさとし氏、元東京大学教授で翻訳家の柴田元幸氏も参加し、翻訳者・原作者の両方面から翻訳作品作りについて議論する。司会は、文芸誌『モンキービジネス』副編集長のローランド・ケルツ氏。イベント後にはレセプションも開催する。
入場料は一般12ドル、JS会員・学生・シニアは8ドル。一般参加申し込みは電話(212―715―1258)にて。また、チケットはJSウェブサイト(www.japansociety.org)からも購入可能。
日時:5月7日(木)
午後6半~8時
場所:ジャパン・ソサエティ
333 E 47th St
(bet 1st & 2nd Ave)
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