無免許で歯科治療 従業員が医師の留守中に 

 ブロンクス地区検事局によると、無免許で歯科医療行為を行っていた女が16日、ウエストチェスター郡ホワイトプレーンズで逮捕された。
 同区リバーデールの歯科医院の元管理者バルボナ・イゼイラジ被告(45)は、ニューヨーク州の歯科医免許を持たないにも関わらず、2012年の終わりから13年の夏までの間、雇用主のジェフリー・シェーンゴールド歯科医の留守中、ドクター・バルと名乗り、レントゲンの撮影や麻酔の投与、根幹治療を行っていた疑いがもたれている。治療費はすべて現金で受け取っていたという。
 イゼイラジ被告は、03年に米国に移住する前の祖国アルバニアで歯科医をしていたと患者に語っていたというが、これまでにどこかの国で歯科学を学んだことも歯科医として勤務した証拠も見つかっていない。 
 検事局によると、治療から2年経った現在も痛みが残っていたり、根幹治療の失敗により感染症を起こすなど、イゼイラジ被告から治療を受けた患者の内、最低2人が身体的な被害を訴えているという。
 イゼイラジ被告は、無免許での歯科医療行為、第2および3級暴行罪、無謀危険行為、また歯科医師から2万ドルを盗もうとしたことによる重窃盗罪未遂で起訴され、2万ドルの保釈保証または1万ドルの現金の保釈金額が設定されている。裁判所は同裁判の係属中、イゼイラジ被告が歯科業界で働くことを禁止した。

jarmoluk