女性を誘拐、殺害した上でその遺体を食べる計画を企てていたとして起訴された人食い警察官の本性を追うドキュメンタリー「思考犯罪」が、毎年恒例のマンハッタンのトライベッカで開催されるトライベッカ映画祭で18日に上映された。
このドキュメンタリーは女性の遺体を食べるおぞましい計画を立てていたとして逮捕され、世間を震撼させた「人食い警察官」こと元ニューヨーク市警察官のジルベルト・バーレ氏が自宅監禁されていた当時の様子を収めたもの。「コンピュータースクリーンの前であれば誰にも自分の身元がばれることはない」というナレーションと共に始まるこのドキュメンタリーは、バーレ氏に無罪判決が言い渡されるまでの21カ月間の日々を描いており、「皆は俺がフォークを持っていて怖くないのか?」と語りかける食事シーンなどを含みながら、バーレ氏の性癖を映し出している。
バーレ氏は映画の中で女性の遺体を食べる計画などはなかったと訴えており、「ちょっとしたイタズラだった」と過去を振り返っている。同作品を手掛けたエリン・リー・カール監督はバーレ氏から「親しみやすいイメージで描いてくれと頼まれたが、彼を客観的に描くことに集中した」とし、「観客自身がそれぞれの目で彼を見つめ、結論を出せる映画になれば」と話した。