ニューヨークの主要空港に無料Wi-Fiを導入する案が発表されてから1年が経とうとしているが、現場での設置が予定通り進まず、導入工事の遅れが目立っている。
昨年6月にジョン・F・ケネディ、ラガーディア、ニュアーク、およびスチュアート国際空港で実施されることが決まった無料Wi-Fi導入案。ボインゴ・ワイヤレス社が提供する無料Wi-Fiにおよそ380万ドルを出資し、主要空港4つのすべてのターミナルで通信速度の早いWi-Fiを30分無料で提供することを目標としている。空港を運営するポート・オーソリティーは当初、すべての工事を昨秋終わらせると発表していたが、予定日が過ぎても工事が終わっていなかったため、完成予定日を2015年3月に延期した。
しかし、現在に至っても無料Wi-Fi はJFKのターミナル4と8、ラガーディアのターミナルAとB、そしてニュアークのターミナルBとCと部分的にしか導入されておらず、それ以外の空港では有料サービスか広告やアプリをダウンロードしてWi-Fiを利用するサービスしか提供されていない。この無料Wi-Fi導入案については「旅行者のためにもインターネットアクセスを提供するのは大切だ」との声が寄せられる一方で、工事の遅れを指摘する声も聞かれた。
ポート・オーソリティーは「できるだけ早くすべての導入を完了させたい」としている。