タイムズスクエアで長年にわたりニュースを伝えてきた電光掲示板のジッパーが先週に入り障害し、数日間同じ内容のニュースを流し続けていた。
歴史あるジッパーは、24時間休みなく働き続け、そろそろ人間でいう老化現象を起こしたのだろうか。
1995年以降ジッパーのニュースを作成している、ダウジョーンズ社の広報担当アシュリー・ハストン氏は、今回の障害について「技術上の不具合が起きている」と説明したものの、回復にどれくらいかかるかなどの詳しい状況については明らかにしていない。
この電光掲示板が最初にニュースを流したのは28年で、当時は世界でも数少ないリアルタイムでニュースを知らせる掲示板として話題になった。また45年には「トルーマン大統領、日本の降伏を発表」とのニュースをいち早く流し、ニューヨーク市民が大歓声を上げた場面は歴史の1ページとなっている。
ジッパーのある1タイムズスクエアビルは04年、新聞社ニューヨーク・タイムズの本社ビルとして建設されたためこの名がつけられたが、同社が移転後も同じ名前のまま現在まで親しまれている。
同ビルは毎年大晦日に、カウントダウンのための大きなボールが吊り下げられることでも知られている。