ニューヨーク市のビル・デ・ブラシオ市長は22日、ブルックリン区のユティカ・アベニュー沿いに南北に地下鉄を走らせる「ユティカ・アベニュー線」建設について、自らが同日に提唱した「ワン・ニューヨーク」計画の一環であるとして、ニューヨーク州の都市交通局(MTA)へ調査を依頼したことを明らかにした。
この計画は1910年以降、何度も浮かんでは消えを繰り返しており、今回同市側は市内でもっとも人口が密集した地域でありながら、地下鉄へのアクセスがないクラウンハイツやジャマイカなどの不便さを解消するため、再び計画を提起したと説明している。
同計画はこれまで何度も提起されており、実現の壁となったのは主にコストの大きさと財源調達の難しさだ。この日同市長からは計画の復活が提起されたものの、建設の財源について提案はなかった。
これに対しMTAからは返答はなく、「MTAとニューヨーク市は、市内交通のさらなる改善を目指し今後も緊密に連携していく」としたうえで「今後は2015〜19年資本計画実現に向け同市と協力できることを楽しみにしている」との声明を発表した。