米フォーブス誌が「全米各州でもっともお金持ち」リストを発表し、ニューヨーク州でもっとも裕福なのはデビッド・コーク氏であることが、4月29日分かった。
コーク氏は、化学エンジニア、政治活動家としても活躍する74歳。エネルギー流通などを行う多国籍企業のコーク・インダストリーズの副社長を務める。
1970年に同社がニューヨークにオフィスを構えて以降、コーク氏は市へさまざまな支援を行ってきた。アメリカ自然史博物館やスローン・ケータリングをはじめ、2008年にニューヨーク・シティバレエの本拠地であるシアターが改修される際には100万ドル(約1億2000万円)を贈与し、同地がコーク氏の名前になったことなどで知られている。
このリストは、同誌が個人資産を推定したもの。同率4位の42.7億ドル(約5兆円)で兄のチャールズ氏もランクインし、一族の出身地カンザス州でトップとなった。
ワシントン州で1位となったのは、億万長者ランキングで1位となったビル・ゲイツ氏。ウォーレン・バフェット氏はネブラスカ州で1位。カリフォルニア州を制したのは、ラリー・エリソン氏となった。この3人が推定個人資産ランキングトップ3となる。