「キャプテン」盗まれる 銀行から消えたデレク・ジーター

 4月28日、ブルックリン区ベンソンハースト、86丁目にある銀行に強盗が入り地下にあった貸金庫から、昨年現役を引退した「キャプテン」ことデレク・ジーター選手のベースボールカードを含む貴重品が盗まれた。
 強盗犯は隣の空き店舗より進入し、地下の金庫にドリルのような機械を使って直接侵入したと見られている。午後1時に銀行が営業を終え、次の日の朝6時に銀行員が出勤した際にはもぬけの殻だったという。現金、貴金属など総額およそ63万ドル(約7500万円)相当が盗まれた。
 この貸金庫は同地区に住む男性のもの。ジーター選手のカードの他にも、ラリー・バート選手とマジック・ジョンソン選手がともに写ったカード(およそ900ドル相当)などのレアなお宝アイテムを預けていたのだという。ジーター選手カードは、1993年のもので現在1200ドルの価値があるというが、昨年引退したことで価値がそれ以上になるだろうと専門家は見ている。
 貸金庫の持ち主は、「自分にとっては大変貴重なものなので、金に換算できるものではない」と述べている。