オフブロードウェーで長年上演を重ねてきた人気のショー、「STOMP」が劇場移転の許可を裁判所から得たと各メディアが報じた。
ゴミ箱や水道管などを使って繰り広げられるリズミカルなミュージカルとして人気を誇っているSTOMPだが、21年前から上演しているオルフェン劇場は悪臭や老朽化によるトイレの詰まりなどが指摘されていた。また3月26日に起きた近隣ビルの爆発事故以来、ねずみの目撃も報告されている。そのため、4月に入ってからSTOMP側が劇場移転の意向を伝えたが、劇場側はSTOMP移転後の演目も決まってない上、プロダクションから申請されていた修理工事も始めてしまっているため、今の段階での移転は認められないとしている。
マンハッタン裁判所はこの一件に関してSTOMPの劇場移転を認めたが、ミュージカル側に修理工事にかかる費用の負担の他、新しい劇場で公演をする場合、オルフェン劇場に契約違反罰金として毎週5000ドル、もしくは利益の5%を払うよう求めている。しかし劇場側の弁護士を務めるカーリー・ラモス氏によると、この罰金はミュージカル側が理由もなく劇場を移転する場合にのみ適応されるものだという。
一方でミュージカル側は4月にエアコンを使用しようとした時、エアコンが起動しなかったことを移転理由に挙げている。