てんかんを患う自閉症の娘を持つニュージャージー州在住の夫婦が、医療用マリファナの学校への持ち込みを許可するよう求める裁判を起こした。
NJドットコムによるとメイプル・シェードに住むロジャー・バーバーさんと妻のローラさんの娘で、ベルマー区にある発達障害児のための私立学校ラークスクールに通うジェニーさん(16)は、頻繁に深刻なてんかんの発作に襲われ、生後3カ月から発作を抑えるために、マリファナの成分を使用した調理用油カンナビスオイルを服用してきた。
登校前の朝、帰宅後、就寝前に、小さなグラスに入れたコカコーラに混ぜたカンナビスオイルを服用するが、学校に行っている間は服用することができず、発作を抑制する効果が落ちるため、昼食時にも服用するよう医師から勧められていたという。
バーバーさん夫婦は、学区および学校に持ち込みの許可を求めたが拒否されたため、提訴に至った。弁護士である父親のロジャーさんは州行政裁判所での第一審で、「学区は、身体障害者が教育を受ける権利を侵害している」と主張したが、裁判所は「州法で薬を投与することが許可された介護士(母親のローラさん)が学校にいない」ことを挙げ、訴えを退けた。バーバーさん夫婦は、これを不服として控訴した。
同州では、未成年者が医療用大麻を治療目的で使用することは許可されているが、学校内で使用することについては規定がない。